ローリングストック法とはご存じですか?
この言葉を初めて聞いた方もいるのではないでしょうか。
地震や大雨などの災害時の非常食の新しいストックの方法です。
テレビや雑誌でも取り上げられることが多くなってきたローリングストック法。
今回はローリングストック法について詳しくご紹介していきます。
ローリングストック法とは?
突然ですが災害時の非常食は用意していますか?
災害時に必要な非常食の量は1週間分と言われています。
ということは、7日×3食×家族の人数分を目安に準備しなくてはいけません。
そう考えると、かなりの量になりますよね。
持家で庭や家の中に物置があるようならまだ良いですが、マンションやアパートなどの賃貸の方には沢山の非常食を置く余裕なんてないですよね。
そこでオススメなのが、ローリングストック法です。
ローリングストック法とは、日本語で回転する備蓄(ローリングストック)です。
災害時の非常食を備蓄し、食べて、また買い足しながら保持し続けるという方法です。
ではどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
ローリングストックのメリット・デメリットについて
ローリングストック法はメリットだけでなくデメリットももちろんあります。
ローリングストックのメリット
①保管場所を忘れずに済む
非常食は賞味期限も長いので、どうしてもタンスや物置の中に入れてしまいますよね。
そのまま放置してしまい、いざ地震になったときにあれ?どこに置いたっけ?という自体になりかねません。
②賞味期限や消費期限を切らさない
震災時によく起きるのは、非常食の賞味期限や消費期限がきれていて食べられない(食べても美味しくない)という事です。
ローリングストック法をすることにより、古い物から食べ新しい物を追加していく為、賞味期限や消費期限がきれることはありません。
③災害時も日常に近い生活を送ることができる
どうしても、被災してしまうとストレスが溜まります。
その中で配られる食べ物や日用品は日頃自分が使っていない物だったり、嫌いな物だったりします。
でも我慢しなくてはいけません。
その時に家に自分が使い慣れている物や好きな食べ物があれば、少しでもストレスが和らぐかもしれません。
④備蓄している食べ物が美味しいか確認できる
普通場合、非常食は買ったらそのまま保管しますよね。
ですがローリングストック法は、自分たちで食べて消費し買い足します。
なので購入した非常食がどんな味か前もって知ることができます。
これはとても大切で、被災しているときに美味しくない物を食べることはすごいストレスになってしまいます。
なので前もって食べて自分や家族の口に合うのかを確認しておく必要があります。
美味しくない場合は、次に買い足すときは別の味にしましょう。
⑤非常食のハードルが下がる
非常食を用意する際に気になるのが消費期限だと思います。
消費期限がだいたい同じ年月のものを選ばないと、買い直す手間が大変ですよね。
ですがローリングストック法は食べて消費していくので、消費期限を気にせずに非常食を選ぶことができるため、選ぶ幅が広がります。
ローリングストックのデメリット
①調理器具が必要な物がある
被災すると、電気、ガス、水道がとまることがあります。
電気、ガス、水道を使う料理には代用できる調理器具が必要になります。
例えばカップラーメンやレトルトカレーなどは、お湯などが必要ですよね。
お湯を湧かすには火が止まっている場合はカセットコンロも必要になりますし、鍋やお箸やスプーンも必要になってきます。
調理器具を前もって用意しておかないといけません。
最近では温めずに食べられるレトルトカレーなどもあるので、そういうのも試しに買ってみるのも良いですね。
②保管スペースは必要
なんだかんだ言っても、ローリングストック法にも保管スペースは必要です。
食料の他にカセットコンロなどの調理器具も保管できる場所の確保は必要となってきます。
③レトルト食品やカップラーメンなどを食べない方
レトルト食品やカップラーメンなどは、月に2~3回食べる機会があれば賞味期限や消費期限を切らさずに済みます。
ですが日頃からレトルト食品やカップラーメンなどを食べない方は、賞味期限や消費期限を切らしてしまい、食べないまま交換するという悪循環になってしまいます。
このようなメリットやデメリットがあります。
やってみようかなと考えている方はメリットやデメリットを一度確認してから行うか判断して下さい。
ローリングストックのやり方について
① 備蓄します。
まずは買い物の際にレトルト食品や加工品を多め(家族の人数×21食分)に買ってきます。
いつでも取り出しやすいキッチンやリビングなどの場所に置いておきます。
タンスの中など奥深くには置かないようにしましょう。
② 消費する
日々のご飯の時に加えて非常食を食べ消費していきます。
もしレトルト食品など食べる習慣がない方は、非常食を食べる日を月に2~3回作るようにしましょう。
その日に非常食を1日×3食×家族の人数分消費します。
このとき食べるのは消費期限や賞味期限が古い物から食べるようにしましょう。
③ 買い足す
次に買い物に行った際に、使った分の非常食を買い足します。
買い足すのがとても大切で、忘れていた時に災害が起きたりしたら最悪ですよね。
なので、使ったら必ず買い足すようにしましょう。
そして①にまた戻ります。
例えば災害時に必要と言われる、歯磨き粉やサランラップ、生理用品、ウェットティッシュなどです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ローリングストック法は地震や大雨などの災害時の非常食の新しいストックの方法です。
この方法に変えるべきかどうかは、ライフスタイルを加味した上で、家族で相談して行って下さいね。
また災害時の非常食の備蓄方法について一度考え直してみてはいかがでしょうか?
▶地震の非常食は準備していますか?必要な物や何日分用意するのか解説