8月は夏休みやお盆などお出かけが多いですよね。
いろんなの事情で残暑見舞いが出せていない方がいるのではないでしょうか?
頂いたはがきの返事をしないままでもいいのか・・・
それとも返事をしたほうがいいのか・・・
と悩んでいませんか?
今回は返事を忘れていた残暑見舞いはどうするのかについてご説明します。
残暑見舞いを出し忘れた
残暑見舞いは基本的に8月中に出すのがマナーです。
ですが、旅行に行っていて届いていることに気づいていなかった。
バタバタしていて暑中見舞いや残暑見舞いの返事をうっかり忘れていた。
ポストを見てなくて届いていることに気づいていなかった。
8月末に遅れて届いた。
など様々な事情があり、残暑見舞いが出せなかったということがあると思います。
私も昨年暑中見舞いを頂いて、残暑見舞いで返事をしようと考えていたのに、すっかり忘れていました。
忘れていることに気づくとわわっと焦りますよね。
では、返事はどうしたら良いのでしょうか?
残暑見舞いを9月に返事してもいい?
もし9月に入ったばかりでどうしても残暑見舞いとして送りたいという場合は、残暑見舞いとして送りましょう。
相手もただ配達が遅れて届いたのかな?と思ってくれます。
また友人や親戚、親などの融通がきく相手なら9月を過ぎて送っても問題ないでしょう。
送る際は、残暑見舞いはがきを使いましょう。
ですが9月中旬や下旬で気づいてしまったときは、残暑見舞いでは送らないほうが良いです。
なぜかというと、残暑見舞いは残暑の厳しさが残る時期に相手の様子伺いに送るものです。
9月中旬から下旬はもう秋になり涼しくなっています。
なので残暑見舞いとしてではなく、普通の手紙でお礼状としてお返事を書きましょう。
そしてできる限り、早めにお返事をしましょう。
はがきを送った相手も返事がないから、なにかあったのかな?と心配している可能性があります。
なので返事を書かずに放置せず、きちんと遅れたことに対して謝罪し元気ですよと伝えましょう。
残暑見舞いの返事の書き方
9月を過ぎてしまったら、はがきではなく普通の手紙を用意しましょう。
構成としては以下の流れになります。
1.頭語
2.時候の挨拶
3.相手の様子や安否を気づかう言葉
4.見舞いのはがきが届いたことを伝える文章
5.お返事が遅れたことに対してのお詫びの言葉
6.近況報告
7.相手の体調を気遣う言葉
8.結語
9.日付
1.頭語・8.結語
見舞いのはがきでは頭語と結語を書きませんが、お手紙なので頭語から始め結語で締めます。
頭語 | 結語 | |
一般的な手紙 | 拝啓(はいけい) | 敬具(けいぐ) |
丁寧な手紙 | 謹啓(きんけい) | 謹言(きんげん) |
を使用しましょう。
知り合いや知人などには一般的な拝啓と敬具で良いと思いますが、上司や取引先等の場合は丁寧な謹啓・謹言を使用しましょう。
2.時候の挨拶
時候の挨拶には残暑見舞いだと「残暑でお厳しい毎日ですが~」と書きますが、9月は秋で涼しくなっているので、秋の気配を感じさせる言葉を書きましょう。
・秋風が心地よい時期になりました。
・朝夕共に涼しくなって、穏やかな好季節となってきました。
・朝夕に秋の気配を感じる頃となりました。
その場合は現在の気候に合う文章を書きましょう。
3.相手の様子や安否を気づかう言葉
・いかがお過ごしですか。
・お変わりなくお過ごしでしょうか。
・お変わりありませんか。
などを時候の挨拶に続いて相手の様子や安否を気づかう言葉を書くと良いでしょう。
4.見舞いのはがきが届いたことを伝える文章
・このたびは暑中お見舞い(残暑見舞い)をいただき、ありがとうございました。
・ご丁寧なお見舞い状をいただきまして、恐れ入ります。
など頂いたはがきのお礼を書きましょう。
またお中元なども頂いた場合もお礼を書くと良いでしょう。
・お心のこもったお中元の品をお送りいただき、ありがとうございました。
・結構なお中元の品を頂戴しまして、誠にありがとうございました。
5.お返事が遅れたことに対してのお詫びの言葉
・お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。
見舞いのお返事が遅れたことに対する一言を入れておくと丁寧です。
6.近況報告
・おかげさまで家族一同元気に過ごしております。
・おかげさまで私達は新生活をスタートいたしました。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
・私たちも、暑さに負けぬよう頑張っております。
など家族や自分の近況を書きましょう。
詳しく書くと喜ばれると思います。
7.相手の体調を気遣う言葉
・ますますお元気でご活躍のこととお喜び申し上げます。
・季節の変わり目ですので、どうかご自愛ください。
・夏バテは秋に出るとも申します。風邪など召されませぬよう、ご自愛下さい。
など気候に合わせ、相手の体調を気遣う気持ちを伝えることが大切です。
9.日付
・平成〇〇年〇月〇日
・平成〇〇年 初秋
・平成〇〇年 白露
と書きましょう
残暑見舞いの返事の例文
では最後に、次の章で上記の構成にしたがった文例をご紹介したいと思います。
拝啓
朝夕共に涼しくなって、穏やかな好季節となってきました。いかがお過ごしですか。
このたびは残暑見舞いをいただき、ありがとうございました。
お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。
私も、暑さに負けぬよう頑張っております。
最近は趣味で、手芸を始めました。
今度作った物をお渡ししますね。
季節の変わり目ですので、どうかご自愛ください。
敬具
平成31年 初秋
まとめ
いかがでしたでしょうか?
何かと忙しい8月で、見舞いのお返事を出すのを忘れることもあると思います。
ですが、忘れていたからもう出さなくていいやではなく、思い出したらすぐに返事を出すことが大切です。
たとえ時期が遅れてしまっても相手を気遣う気持ちで書けば頂いた方は嬉しいと思いますよ。